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事例4:金沢市区分所有マンション編
金沢市区分所有マンション投資
A氏との出会いは2001年、私(中川)が区分マンションを積極的に販売していたころです。

当時、氏は某通信大手企業の部長職にあり、初めてのワンルームマンション投資でご担当させていただいてからのお付き合いになります。

その後も私から数戸お求めいただきましたが、ご自身でも積極的に物件を探されており、2年後ぐらいに久しぶりにお会いした時には、保有物件数は20戸を超え、いつの間にかサラリーマンもリタイアしていました。

A氏が区分投資をメインに据える理由は、「借金は嫌いだし、マイペースでやっていきたいから」というのが主な考えです。

1Rマンションは、時にバルク(まとめて)で仕入れることができるのも特徴です。

また、地方1Rは大都市圏の所有者が多く、ほとんど管理会社にお任せが現状です。ですから売却にあたっても売主はこだわりがあまりなく、処分すること自体が優先で、価格も言い値であることがよくあります。1Rの価格は小さいので、そのこだわらない「数十万円」の違いで、利回りや条件が大きく変わってきます。

実は不動産業者によっては(担当者によっては)区分所有物件を意外と苦手にしているところが多いのです。重要事項説明書や契約書の記載内容が土地建物とは違うことや、管理会社との規約内容や長期修繕計画の確認など、売主・買主以外の調整が必要となることなどが主な原因です。

ちなみに管理組合には、管理費や積立金の滞納があった場合、売買によってその不良債権が解消されるわけですので、非常に喜ばれるのですが。

1R系では入学時期になると、学生の親御さんから賃貸よりも売買で物件を探している、との問い合わせもよくあります。この学生用マンションに対しA氏は、分譲マンションと賃貸用マンションとのクオリティの違いを強調したうえで、

・大学4年間(医薬系の場合6年間)の掛け捨て家賃との比較
・兄弟姉妹がいれば2度3度使える
・その後資産が残る
・いつでも賃貸に回すことができる
・不要になれば売却できる

などの強みが魅力であるとしています。

また、
・手がかからず1棟物より管理が楽
・賃貸管理会社と建物管理会社とのダブルの管理体制で安心
・複数持てば立地によるリスク分散が図れる
・もし処分しても大きく損はしない

というのも区分投資の大きなメリットといえます。

A氏はその後、ひとつのマンションだけで十数戸を所有したりなど、積極的な投資を続けています。

現在では保有物件のほとんどのマンションで理事長をされるなど、管理組合の運営に参加し、直接自分の意見を反映させてマンション全体の活性化に尽力されているほか、地域の行事や役員職などを買って出られ、充実したマンションオーナーライフを楽しんでいらっしゃいます。

A氏はかつて、サラリーマンとしての安定的な地位を返上したことに対して、
「だってこっちの方が稼げるんだもの」とおっしゃっていたのが印象的です。



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